【他社の機密はなるべく聞かない】
友達関係では、「あなただけには言うけど・・・」と秘密を告げられると、信用されていると感じて
うれしくなりますよね。「他の人には言わないよ。なになに?」と聞いたりすることがよくあります。
では、仕事の場面では、どうでしょうか?ほとんどの方が、社外の会社、団体と一緒に業務を行った経験を
お持ちだと思いますが、社外の組織の機密事項にどのように接していますか?
私は、長い期間他社との提携活動を担当していましたが、他所との情報のやり取りについて2つの大きな
原則を持っていました。
1)機密保持契約を交わすまでは、互いの機密事項をできるだけ言わない(全く言わないと、議論の目的が
わからないので、必要最小限は話します。)。
2)機密保持契約があっても、できるだけ機密事項を聞かない、言わない。
機密保持契約は、相手の機密情報を第3者に漏らさない契約で、互いに何でも共有する約束ではありません。
そして、情報は1度聴いてしまうと元には戻れません。例えば、自社が秘密裏に進めていた開発と近似の
アイデアを相手から言われてしまうと、自社の発売までに盗んでいないことを証明する必要が発生し、
何より感情的に関係が悪化します。
日本企業の中には比較的機密保持意識が緩い会社もあるようなので、意識して気をつけてください。