【商品テストはシミュレーション】

商品のコンセプトや製品のテストをする時に「商品名を出すか、出さないか」と言う議論があります。商品名を出さないと主張する人たちは「純粋にそのコンセプト・製品の評価を得たいから。」を理由に挙げます。

しかし、現実の生活で、名前のない商品やサービスを購入する人がいるとは考えにくいです。ハーゲンダッツと言う名前を見て、頭の中でその世界観を浮かべながら食べる。その時に、それぞれの人がハーゲンダッツと言う名前からイメージしたものと比較して、「やっぱりおいしい」とか、「あまりおいしくない」と評価します。

ビジネスの世界で行うテストは、科学的な1本の物差しでいい悪いを測るのではなく、顧客それぞれが持つ別々の物差しで評価をしてもらう、現実世界のシミュレーションでなければ意味がありません。

「コーラAとコーラBを名前を隠して飲み比べてもらったら、過半数がコーラBを選びました。」は、意味のないことだと私は考えます。