【ほとんどの事業がBtoC】

会社員キャリア最後の頃、味の素で化成品部に所属しました。主に電子材料と化粧品原料を担当していて、始めてBtoB事業を担当しました。その時の経験が、私のBtoBとBtoCの定義を変えました。

今は、消費者向けでも事業者向けでも、①提供する商品やサービスがそのまま最終使用者に使われる事業、そして、②それらの一部となる材料・原料などを提供している事業、はBtoC事業と考え、その全てでBtoCマーケティングの考え方を活用することを勧めています。

最終使用者が、その商品・サービスの自分への価値を基準に購入判断をするのは、消費者向けでも、事業者向けでも共通です。そうなら、最終使用者のそのまま使われる商品・サービスは、どちら向けでも「どんな人にどんな価値をどんな強みを使って提供するか」というBtoCの事業コンセプトが有効で、認知から継続顧客(ファン)になるまでのプロセスも大きくは同じ流れで計画できます。

そのような商品・サービスに材料・原料を提供する事業会社も、その材料・原料が競合よりも最終使用者により高い価値、唯一の価値を提供するものであれば、最終商品の価値を上げることができ、それが顧客に選ばれる理由になります。「インテル入ってる」が好例です。

この考え方について、ぜひ皆さまのご意見をお聞かせください。