【お客様が一緒に使うものと連携する】
私はP&G時代に10年間家電メーカー・衣類メーカーとの戦略的提携活動に携わりました。消費者が洗濯をする目的は汚れ落としではありません。「お気に入りの服をいつでもいつまでも着られること」です。
これは高性能洗剤を開発・販売するだけでは提供できません。洗浄環境を司る洗濯機との協働が必須です。
もちろん、家庭で洗えるように衣類を作ってもらう必要があります。発展途上国ではキレイな水や電気が十分に手に入るか、という課題もあります。
顧客が求める”結果”、言い換えると「皆さまがお客様に届けたい結果や価値」を提供するには、そのシーンで一緒に使われる他の製品・サービスと協働することが必須です。
こだわりの有機野菜を販売している農家さんがおいしさや健康を届けたい理念を達成するためには、家庭でできる最適な調理法、最適な調味料を使ってもらうことまで視野に入れておくことが大切でしょう。
製品・サービスに焦点を当てすぎず、、それが使われるシーンを俯瞰で捉え、そのシーンで顧客が得たい“結果”を提供する方法を考える習慣をつけることを、顧客価値共創堂はお勧めしています。