【事業の目的はお役に立つこと】

P&Gの元CMO(チーフマーケティングオフィサー)、ジム・ステンゲル氏はパーパス(事業目的・理念)が事業成長にとても重要だと言っています。皆さんの中にも著書を読まれた方がいらっしゃると思います。

彼は、事業目的を社会貢献にすることが成長につながると言っています。自分の好きなこと・得意なことを通じて、人々の生活をよくすることを目指す。そして、社員や関係者が同じ志を持つことが重要だ、と。

私は、事業のお手伝いをする時に、まず、クライアント様に事業目的についてお伺いしています。最初の回答は様々なパターンがあります。よくある回答の1つが、「〇〇が好きなので〇〇屋さんをします。」というもの。ご自身の動機としてはもちろん十分です。さらに、私は「それを通じて何を?」と聞き続けます。そして、お客様の生活に関する想いを語られたら「それを明確にして計画しましょう。」と申し上げ、それ以外の時は「お客様の生活をどうよくするかを一緒に考えませんか?」と提案します。

お客様が商品やサービスを購入するのは、それによって生活がよりよくなるからです。その望みを事業の目的とすることで、より顧客視点で「お役に立つためには」と考えられるようになり、その結果、心に響く施策を創り、絆を強めることができます。

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