【BDIとCDI】

今回は古典的ですが、今も有益な指標、BDIとCDIを紹介します。

BDIはブランド・ディベロップメント・インデックス(Brand Development Index)、CDIはカテゴリー・ディベロップメント・インデックス(Category・・)の略です。ある属性におけるある商品(ブランド)やその市場(カテゴリー)全体の発展度を示す指数です。

計算方法は極めて簡単です。例えば、ある商品の全国での売上金額を全国の人口で割ります。これで全国の1人あたりの売上金額が出ます。同じことを知りたい属性単位で行います。各属性の数字を全国の数字で割れば指数化できます。

(兵庫県の売上÷兵庫県の人口)÷(全国の売上÷全国の人口)=兵庫県の指数

分母は人口、世帯数、GDP、世帯所得など、分子は売上金額や販売個数、利用者数など、ご自身の事業で有効な数字をお使いください。

良く使われるのはギャップ分析です。例えば、都道府県などの属性ごとのBDIを計算して、数字の高いグループと低いグループの様々な点のギャップから成功・失敗要因を分析します。

CDIとBDIを比べることでカテゴリー全体の傾向とそのブランドの傾向を比べて地域特性を理解することもできます。

また、テストマーケット計画時に全国平均的な属性を探す目安にも使えます。

全国と地域を比較する必要意外にも、例えば既存顧客全体と各年齢グループや各可処分所得グループとの比較も有効です。ご自身の事業に有意な属性分類を使ってください。

簡単な計算ですが、目からウロコの発見もしばしばあります。お時間がおありの際に、ぜひ試してください。