【除菌と殺菌の違い】

以前の投稿で、この投稿を顧問弁護士の先生にチェックしてもらっていて、内容の価値や文章への厳しいダメ出しに感謝している話しを書きました。もちろんその主目的は、顧客価値共創堂として、公に発信する事柄に法的問題がないように確認してもらうことです。

会社員の時に、広告、店頭販促物、パッケージ、など公に発表するものをたくさん作成しました。その全てを会社の法務部や顧問弁護士さんに一言一句チェックしてもらっていました。意図せず法的に問題がある表現をしたり、必要な内容を記載していなかったりすることもありました。

皆さんは除菌と殺菌の違いをご存じですか?

除菌は「増殖可能な菌を対象物から有効数減少させる」という定義で、石鹸洗剤工業会では100分の1以下にするという規定を設けています。通常の洗剤など医薬品や医薬部外品以外の商品は除菌という表現はOKですが、薬機法による規制があるので殺菌という表現は用いることができません。

一方、殺菌は「菌を殺す」という定義で、薬事法の対象になる医薬品や医薬部外品(薬用石鹸など)で使うことができる表現です。ただし、殺す対象や殺す程度(効果)の基準はありません。一部を殺せばよいと解釈されていますので、法律的には100分の1にしなくても殺菌とうたうことができます。

除菌と殺菌、皆さんのイメージと合っていましたでしょうか?

このような背景があって、法律的小心者の私が作られました。そんな私ですので、Facebookなどで業務に関する投稿を観ていて「大丈夫?」と思うことが時々あります。画像やスクリーンショットの引用は著作権OKか、文章の内容は客観的根拠があるか、関係者の許諾を得ているかなど。

インターネットで発信した事柄は、誰の眼にどのように触れるか、コントロール不能です。考え方の違いだけで思わぬ攻撃を受けることもあります。そのような事態に対応しきれなかった場合、想像を超えるダメージを受ける可能性もあります。

簡単なお知らせなど多くは問題ないでしょうが、意見、業績、業務内容など踏み込んだことを公表する場合は法的チェックをされてはいかがでしょうか。