【P&Gは決して負けない!】

ちょっと刺激的なタイトルですが、P&Gには「勝つ、または、負ける。」という考え方はありません。そこにあるのは、「勝つ、または、学ぶ。(Win or Learn)」です。

P&Gはレビュー(事後の振り返り)からのラーニング(学び)をとても重要視しています。やりっぱなしはありません。レポートには、結果だけでなく原因・理由の分析が要求されます。入社直後から、分析能力が鍛えられ、常に「なぜ?なぜ?・・・」と考える習慣を身につけさせられます。

学びを積むことは、継続する事業で次に考える時に、効果的な方法を効率的に導く助けになります。学びが深いほど、活用できる範囲が広くなります。表面的な学びは似たような事例でしか使えません。

残念ながら、学びを重要視せず、スピード重視と言って、やりっぱなしにする会社が少なくないようです。
急がば回れではないですが、学びから成功確率の高い立案をする方が、毎回ゼロから考えたり、根拠のないアイデアをやってみることを繰り返すより、効率がよいはずです。

学びを得るためには、実行前の計画段階で、成功基準とそのプランを実施すべきと考えた理由・根拠が明確で、事後にそれらと起こったことを比べられる必要があります。学びは準備段階から始まります。