【逆セグメンテーション】
顧客ターゲットを設定し、その理解を深め、ニーズを満たす商品・サービスを提供する。これは極めて王道のマーケティング手法です。私も用います。
しかし、シャルレに在籍していた時に、その真逆のアプローチを試みたことがあります。自分たちの販売スタイルを変えず、逆にそれに共感してくれる人は社会にどのくらい居そうか、を調べたのです。
シャルレは試着会・訪問販売を通じて会員を増やすビジネス手法です。多くの事業と同じく若い会員の獲得が課題・機会でした。若い方向けの商品開発はできますが、手法を変えるわけには行きません。
そこで、「人と話すのが好き」、「口コミで商品を選ぶことが多い」など親和性の高い人物像を作り、若い女性の何%がこんな価値観・習慣を持っているかを調べました。「逆セグメンテーション」です。
その結果、十分ビジネスになる割合で存在すると判断できて、この若い女性向けブランド開発を始動しました。
自分の強みを活かして、自分が欲しいと思う商品・サービスを創造し、それで事業を構築するのも1つのよい方法です。ただし、それに共感してくれる人が事業目標(売上・利益)を達成できるだけ存在することも確認してから始動してください。