【本当の競合は何か?その2】
無い袖は振れない、と言います。
皆さんも予算や家計を見て、「○○したいけど、できないなあ。」と考えたことは何回もありますよね。
袖とは自分の意思で使える可処分所得ですが、その使い道は大きく分けて2つです。1つは生活するためにどうしても必要な必需品、もう1つはそれ以外の全てです。
前者は買わない選択肢は普通ありません。消費者は最初から「その商品群のどれを買うか?」と考えます。これは、通常企業側が考えている競合状態と同じで、競合は同じ市場の中にいます。
後者はどうでしょうか?
お小遣いをどう使うか?という問題と同じですね。食事に行くか、映画を観に行くか、洋服を買うか、本を買うか、など。
もうお気づきでしょう。非必需品(≒嗜好品)はその市場の外の商品・サービスとも競合しています。その市場の中で相対的に優位に立つだけでなく、お客様のお金の使い方全体の中で高い優先順位を獲得することが重要です。
そのためには単に機能を訴求するのではなく、その機能がお客様にとって高い順位の悩みを解決し、望みを叶える手段であることを理解してもらうストーリー訴求が有効です。
携帯電話などの通信費や教育費が増えてきて、お小遣いが減ってきています。非日常品を扱われる方は、広い視野でお客様の生活や価値観を理解し、ほしくなる理由を作りましょう。