【高いところから事業を俯瞰してみる】
P&Gでの17年半の後半約10年は洗濯関連用品部門がグローバルで行った家電メーカー・衣類メーカーとの戦略的コラボの、アジア地域、日本・韓国担当のリーダーをしていました。「最高の洗剤を提供する」ことを超えて「最高の洗濯を提供する」ことが目的でした。
洗濯は洗剤だけでなく、洗濯機や水、電気などいろいろなものを使います。洗われる側の衣類も、手洗い、ドライクリーニングなど、いろいろなお手入れ指示があります。そこで家電メーカー、衣類メーカー、洗剤メーカーが専門分野の知恵を出し合って、「お気に入りのお洋服を、なるべく長く、買った時の状態に保つ」という洗濯の究極のゴールを目指しました。
この活動も貢献し、2つの大きな変化を日本のお洗濯に起こせました。1つは「ドラム式洗濯機の普及」、もう1つは「衣料用液体洗剤の普及」です。そう言われてみれば、いつの間にかそうですよね。
日頃は、自社・自分の仕事や製品に集中しがちです。ご自身のお仕事を30メートル上空から眺めて、
一緒に使われている、また関連している商品やサービスを考えてみると、変革のチャンスを見つけられる可能性が高まるのではないでしょうか。